名刺の大きさの定番は55×91mm?名刺サイズと規格
名刺のサイズは55×91mmが定番!名刺用紙の規格・大きさ・寸法の種類は?
4号・9号・欧米サイズ・小型名刺・大型名刺・二つ折り・三つ折り‥名刺用紙サイズいろいろ
・・・・・ 目 次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ 日本で名刺サイズと言えば、55×91mm:
■ 名刺以外:名刺サイズに近いもの…多少のサイズの違いがある場合があり。
■ 日本の名刺サイズは日本工業規格(JIS)で決まっている。
■ 日本の名刺サイズの変遷&歴史:置き駒、社交用、写真サイズ???
■ 日本の名刺サイズは世界一大きい? 世界一小さい名刺はイラン?
■ 名刺作成・名刺発注の場合、どのサイズを選んだらいいのか?
■ しかし従来の「活版+4号+並口」も捨て難い
■ 果たして文字が「にじむ」のは弱点なのか?
■ 「55×91mm」のスペースは、あなあなた自身の「芸術表現空間」:
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
名刺サイズの用紙全部を見る! | ||
インクジェット 専用・対応 |
ホワイト 光沢・特厚 |
クリーム・ アイボリー |
再生・間伐材 | カラー用紙 | ファンシー |
和紙・和紙風 | 特殊紙 | 欧米&3号 |
■ 日本で名刺サイズと言えば、55×91mm:

■ 現在の日本では名刺の大きさは、ほとんどが「55×91mm」です。この「55×91mm」が大部分ですので、この大きさを単に「名刺サイズ」と呼ぶことが多いのです。正確には「名刺4号」と言います。「名刺4号」「東京4号」と呼ぶのは東京中心に全国ですが、大阪・関西では「名刺9号」「大阪9号」と呼んでいます。「4号」も「9号」も同じ大きさです。
■ 「91×55mm」の名刺用紙が、全体の90%以上ということは、「55×91mm」以外の名刺のサイズを合わせても、数%ということになります。「91×55mm」以外の規格・寸法の場合は、「欧米(英文)サイズ」とか「小型3号角丸」とか、サイズの名前で呼びます。
■ では「91×55mm」以外の名刺サイズにはどんなものがあるか?:
■ 以下のようなサイズがあります。
■ 欧米サイズ
■ 小型名刺
■ 大型名刺
■ 二つ折り・三つ折り名刺
■ いわゆる名刺サイズ、欧米サイズ、3号以外の名刺用紙の規格としては、小型3号、小型4号、5号、6号、巨大な7号、二つ折り・三つ折り名刺などがありますが、実際に使われることも非常に少なく、したがって、名刺の用紙専門メーカーのカタログにも記載がない場合も多々あります。カタログにあっても用紙の種類は本当に少なく、ほとんど選択の余地はありません。あればラッキーといった感じです。
■ 欧米サイズ: アメリカ:51×89mm

■ 欧米(英文・英語)「51×89mm」サイズがあります。4号よりチョット小さくで少し細長い規格です。この用紙は欧文サイズ、英文サイズ、英語サイズ、スマートサイズなどと呼ばれることもあります。ちょっと小ぶりでちょっと横長、ちょっとスマート。特に女性にはおすすめかも。
■ 小型名刺:
■ 3号サイズ:49×85mm

■ 小型3号角丸:49×85mm

■ 小型4号角丸:39×70mm

■ この「4号:55×91mm」「欧米:51×89mm」2種類の規格以外は、本当にまれです。小さめの3号(85×49mm)は、以前は女性の方が良く使用していました。女性の名刺の標準ともいえる時代もあったようですが、最近は女性も、いわゆる名刺サイズや欧米サイズの使用が一般的になり、小型名刺は非常に少なくなってきました。3号名刺は角丸が好んで使用されていたようです。用紙の種類も限定されます。私は、3号はドンドン少なくなってきて、いずれ絶滅かな…と思っていたのですが、なかなかどうしてどうして…。やはり角丸中心ですが、案外これからも長く生きてのびていくのかも知れません。 多くは無いもののやはり捨てがたいサイズなのでしょう。
■ 大型名刺:
■「4号:55×91mm」より大きな名刺用紙サイズです。インパクトのある名刺を目指す方、情報を多く記載されたい方には良いのですが、通常の名刺ケースには入らないなど、決して一般的ではありませんので、くれぐれも留意・意識してお使いください。
■ 5号サイズ:61×100mm

■ 6号サイズ:70×116mm

■ 7号サイズ:76×121mm

■ 二つ折り・三つ折り名刺:
■ 情報をたくさん記載できる名刺です。もはや名刺と言うよりは、ショップカード、小型のリーフレット、パンフレットとしての機能を有します。一般的ではありませんので、発注される場合は、名刺屋さんや印刷会社さんと事前にしっかり打ち合わせされることをおすすめします。自作される場合も、情報の整理、企画、デザイン、レイアウト、プレゼンテーションに十分留意してください。二つ折り、三つ折り、縦型、横型など名称やサイズなども多少違いがある場合があります。
■ 二つ折り名刺
■ 二つ折り名刺:縦型:91×110mm

■ 二つ折り名刺:横型:55×182mm

■ 三つ折り名刺
■ 三つ折り名刺:縦型:91×163mm
■ 三つ折り名刺:横型:55×271mm
■ 名刺以外::名刺サイズに近いもの…多少のサイズの違いがある場合があり。
■ メンバーズカード:54×85.6mm
■ 診察券:54×85.6mm
■ スタンプカード:横二折:54×170mm
■ スタンプカード:縦二折:85mm×106mm
■ 日本の名刺サイズは 日本工業規格(JIS)で決まっている。
■ 名刺のサイズは産業標準化法に基づいて定められる国家規格で、55×91mmは名刺の標準サイズと定めれています。一方、クレジットカードやIDカードの85.6×54mmは、国際的な基準(ISO/IEC 7810ID-1)に準拠しています。名刺サイズ(55×91mm)は国家規格です。
■日本の名刺サイズの変遷:歴史
■ 江戸時代の名刺のサイズ:50×150mm?
■ 日本で名刺のようなものが使われだしたのは江戸時代といわれています。当時は訪問相手が不在時に、墨で和紙に名前を書いて置いてくる、要は「丸野角衛門が所要があって訪問した。」というような最も簡単な手紙(メモ)のようなものだったと考えられています。これを「置き駒」といいました。「置き駒」の由来については諸説あり、将棋の駒のような小さな札を置いたとする説、使者を「駒」読んだことに由来するという説などがあります。「置き駒=名刺?」の大きさは、縦長で幅5cm程度長さ15cm程度だったようです。名前、役職、屋号などを書くとなるとこれくらいのサイズは最小でも必要だったのかもしれません。ボールペンではなく、何しろ筆と墨ですから・・・。
■ 幕末(〜1860年代)の名刺のサイズ:「てのひらに収まるサイズ」?
■ 木版印刷で名刺が印刷されるようになると、外交官や官僚は和紙の名刺を使用しましたが、名刺のサイズはバラバラだったようです。「掌(手のひら)に収まるサイズ」だったようです。明確な名刺サイズの規格はなかったようです。家紋が印刷される場合も。今でいうロゴやマークのようなものかも。
■ 幕末〜明治初期の名刺のサイズ:57×82mm
■ 名刺判写真(photo carte)フランス人ディスデリが写真用の台紙として日本に伝える。名刺のサイズは、57×82mm 写真を載せるための統一サイズ、名刺サイズというよりは写真サイズ?
■ 明治〜鹿鳴館期の名刺のサイズ:57×82mからちょっと大きめに?
■ 主に社交用(→ビジネス用ではない??)、一般の方にはあまり縁がなかったかも。サイズは徐々に収束?
■ 大正〜戦後の名刺のサイズ:55×91mm
■ 情報量を確保するために、欧米より少々大きめ。1949年に名刺のサイズを55×91mmに日本工業規格で規格化。それ以前は尺貫法で「3寸×1寸8分」。
■ 現在名刺のサイズ:55×91mm
■ ほぼすべての名刺が4号サイズ(55×91mm)に。そして、世界一の大きい名刺の国日本に!
以下もご覧ください。
■ 引用&参考資料:
セザックス株式会社:名刺の歴史
https://www.sezax.co.jp/monthly_up/vol_22.html?utm_source=chatgpt.com
月刊総務オンライン:第25回 名刺
https://www.g-soumu.com/articles
■名刺のサイズ、日本が世界一大きい? イランが世界一小さい?
■世界の名刺のサイズを以下にまとめてみました。どうやら日本の名刺の大きさが世界一のようです。すべての国と地域ををリストアップできているわけでもありませんので、案外もっと大きいサイズの名刺の国とか、イランより小さい規格の地域とかあるかもしれません。でもでもちょっと考えてください。日本の名刺との比較で、幅(長辺)で-1mm〜-6mm、高さ(短辺)で+2mm〜-7mmの差しかありません。
■世界には約200の国と地域があり、人種・民族・宗教・言語・文化など多様な中で、名刺と言うアイテムが、たかだか縦横1cm以内の寸法の差に収まっている・・・つまりほぼ同じサイズ・・というのはある意味スゴイ!という感じがします。案外、近い?遠い?将来、世界の名刺サイズは統一されるかもなどと考えてしまいます。もし統一されるなら。ほぼ中間のサイズの北米(アメリカ・カナダ)の、89×51mmあたりが可能性がありそうです。それと、ビジネスや旅行などで海外に行かれる場合、訪問する国の名刺サイズで、ご自分の名刺を渡したら、案外ウケるかも??
国・地域 | 名刺のサイズ:mm | 日本の名刺サイズ との比較:mm |
日 本 | 91×55 | 基準 |
北米(アメリカ・カナダ) | 89×51 | 幅-2,高さ-4 |
西ヨーロッパ | 85×55 | 幅-6,高さ±0 |
スカンジナビア・東欧・ロシア・ギリシャなど | 90×55 | 幅-1,高さ±0 |
オーストラリア・ニュージーランドなど | 90×55 | 幅-1,高さ±0 |
インド・台湾・ベトナム・タイ・スリランカ・韓国 | 90×55 | 幅-1,高さ±0 |
カンボジア・ラオス・バングラデシュなど | 90×55 | 幅-1,高さ±0 |
カザフスタン・ウズベキスタン | 90×55 | 幅-1,高さ±0 |
中国・香港・シンガポール | 90×54 | 幅-1,高さ-1 |
モンゴル・マレーシア | 90×54 | 幅-1,高さ-1 |
東欧・ラテンアメリカ・韓国 | 90×50 | 幅-1,高さ-5 |
イスラエル・コロンビア | 90×50 | 幅-1,高さ-5 |
イラン | 85×48 | 幅-6,高さ-7 |
トルコ | 85×50 | 幅-6,高さ-5 |
エジプト | 87×57 | 幅-4,高さ+2 |
■ 引用:
Business Card Size Guide: World Tour
https://www.mycreativeshop.com/learn/business-card-size-guide-world-tour?utm_source=chatgpt.com
→香港の名刺事情…30年ほど前の名刺のエッセーです。…気分転換にどうぞ!
■名刺作成・名刺発注の場合、どのサイズを選んだらいいのか?:
■ 日本国内においては、4号サイズ「55×91mm」なら間違いありません。ビジネスなどで、海外の方との名刺交換などの場合は、欧米サイズも選択肢となりえます。
■ 名刺サイズが「55×91mm」に定着したのは?:
■ 1959年(昭和34年)にメートル法が施行され、これまで名刺の大きさが尺貫法で「3寸×1寸8分」、その近似値で、ミリメートル表示「55×91mm」が定着しました。また「55×91mm」が黄金比にも近い…ということも理由だったようです。
■ 以前は男性が「4号」、女性は「3号角丸」が一般的?:
■ 以前は男性が「4号」、女性は「3号角丸」が一般的?性別による名刺サイズの区別も、時代の変化、男女雇用機会均等法の施行の影響などで、「55×91mm」が性別問わず一般的となりました。現在でも「3号」名刺は、ショップカードや美容業界などでは、よく使われています。
■今後、名刺用紙の機能・大きさはどのように変化いくのだろうか?:
■ 現在でもQRコード(ウェブサイト、SNS、動画、マップの情報を表示)、NFCチップ(決済、データの交換、認証)などを内蔵する名刺がでてきています。名刺用紙に記載された情報でだけでなく、名刺に内蔵された情報を有するアイテムとして、名刺は日々進化発展していくと思います。新しい名刺が新たな情報アイテムの主流なるのかもしれません。形状もより小型化(使いやすい、扱いやすいサイズへと進化?)。もちろん従来の名刺は名刺として役目を果たしていくと思います。
■ 今後名刺用紙の素材・サイズや形状はどのように変化いくのだろうか?:
■ 現在は名刺用紙といえば「紙」大部分ですが、今後は、プラスチック・木材・金属などなど多様な素材が展開すると思います。衣服に付随する情報端末+ファッション+アクセサリー+従来の名刺の機能。形状も長方形以外に進化・発展?いつの日か名刺サイズも多様化し「4号」「55×91mm」って何????という時代が来るかもしれません。
■しかし従来の「活版+4号+並口」も捨て難い:
■ 半世紀前は、名刺といえば、厚手の用紙(並口)に活版印刷が基本でした。あのインクのにおい、名刺屋さんのズラーッと並んだ活字の棚から、職人さんが名刺の原稿を見ながら、ヒョイヒョイと活字を拾って‥組んでいく…バッタン!バッタン!活版印刷機の音、これぞプロ!…出来上がった名刺の紙の厚み、活字の強さ、インクの香り…という名刺の良さも…今では少なくはなりましたが、活版で名刺を作ってくださるお店もあります。ネットで検索してみるのもいいのかもしれません。名刺サイズは「4号」と変わりませんが、用紙も並口でしっかりした厚み、当然名刺ケースもしっかりでかい!なにか現在の薄い用紙とは異なるスゴイ?価値があったような気がします。
■名刺サイズが印刷できないプリンターは、ライン(トンボ)で勝負!
■ 今の時代、活版名刺のような存在感のある名刺を簡単に手にすることはできませんが、でも、名刺用紙は種類も豊富、厚さもいろいろ、若干の文字のにじみを容認できるなら、例えばインクジェットのプリンターで、厚さ0.6mmまで印刷できる機種もあるようです。ご自分のプリンタの仕様をチェックして、いろいろ試してみる価値はあるかもしれません。
■お手持ちのプリンターが名刺サイズの用紙を印刷できなくても名刺はできます。思い浮かぶのは、A4のマイクロミシン&クリアカットの用紙を使うことです。でも、用紙の厚みやコシ、価格が気になる方、ご自分の選んだ・厚み・風合い・風格・触感などにこだわった用紙で、名刺を自作されたい方は、是非チャレンジしてください。スゴイ和紙とか?できます!
■名刺レイアウト専用ソフトや、イラストレータがなくたって、例えばワードで名刺デザイン&レイアウト。あとはカットのライン(トンボ)さえ引ければ名刺は自分で作成できます。ライン(トンボ)設定!簡単!です。是非、マイクロミシン&クリアカットの用紙ではなかなか到達できないスゴイ!名刺チャレンジしてみませんか! → 簡単ライン(トンボ)設定で、自信をもってお渡しできる名刺を作る!
→名刺サイズが印刷できるインクジェットプリンター
→名刺サイズをA4プリンターで印刷する方法
■ 果たして文字が「にじむ」のは弱点なのか?:
■ インクジェットプリンターでは 専用紙でないと文字がにじむ?…確かにその通りですが、活版時代の名刺を想像してください。その時代の名刺の情報は、今と同じ名刺の寸法「55×91mm」に、会社名、肩書、名前、住所、電話番号くらいです。情報量が圧倒的に今より少ない。活版ですから・・要はハンコみたいなものですから、インクがにじむ・・・名刺ってエライ?人ほど、名刺の情報量が少ない名刺を持っていた。しかもでかい大型名刺だったりします。極端な話、国会議員の名刺表面、「代議士 山田太郎」だけだったりします。現代の名刺、もしかして名刺の情報多すぎませんか?■今後、名刺用紙の機能・大きさはどのように変化いくのだろうか?:
■ 現在でもQRコード(ウェブサイト、SNS、動画、マップの情報を表示)、NFCチップ(決済、データの交換、認証)などを内蔵する名刺がでてきています。名刺用紙に記載された情報でだけでなく、名刺に内蔵された情報を有するアイテムとして、名刺は日々進化発展していくと思います。新しい名刺が新たな情報アイテムの主流なるのかもしれません。形状もより小型化(使いやすい、扱いやすいサイズへと進化?)。もちろん従来の名刺は名刺として役目を果たしていくと思います。
■ 今後名刺用紙の素材・サイズや形状はどのように変化いくのだろうか?:
■ 現在は名刺用紙といえば「紙」大部分ですが、今後は、プラスチック・木材・金属などなど多様な素材が展開すると思います。衣服に付随する情報端末+ファッション+アクセサリー+従来の名刺の機能。形状も長方形以外に進化・発展?いつの日か名刺サイズも多様化し「4号」「55×91mm」って何????という時代が来るかもしれません。